はじまり

なんか自分語りができる場がほしいなと思ったので、この機能を使ってみることにしました。
 最初は、現在私と皆さんが交流できる主たる手段になっている同人活動のお話にしましょう。



 運命というんでしょうか、元をたどると同人活動のきっかけは実はあの震災にあったんじゃないかという部分もあったりします。

 震災は3月11日金曜日だったわけですが、その2日後、3月13日には第八回博麗神社例大祭が予定されていました。もちろんこれは延期。

 延期になった例大祭は5月27日に開催。その際に私は、Twitterのフォロワーさんが参加する打ち上げにお誘いを受けて行くことになりました。ほとんどは初対面の方々だったわけですが、その打ち上げをきっかけにしてその後交流するようになりました。

 8月にコミックマーケット80が開催されましたが、事情により私は行きませんでした。このとき、先の例大祭の打ち上げなどもあり、一層東方クラスタが増えたTwitterのタイムラインは、コミケ時期特有の盛り上がりを見せていました。

 それを見ると、どうしても羨ましく、やっぱり俺はコミケ好きなんだなあって思ったんです。そして、その大好きなコミケをもっと楽しめる手段として、サークル参加というものを初めて意識しました。

 サークル参加をどうするか悩んでいたところで、背中を押してくれたのが、あの例大祭の打ち上げで知り合った人たちでした。

 ――やってみなよ。絶対楽しいって。仮に落ちたらお金は戻ってくるんだし、申し込むだけ申し込んでみようよ。

 こうした言葉に背中を押されつつ、偶然にも、コミケに行った後輩が手元で次回の申込書セットを余らせていたので、それを使って申し込みをしたのでした。

 結果幸運にも当選し、コミックマーケット81にサークル参加。その楽しさに味をしめ、3年半経った現在も今後のイベントについて考えているわけです。

 震災がなければ例大祭が延期にならなかった。例大祭が延期にならなければ、あの打ち上げに行くこともなかった。あの打ち上げに行くことがなければ、サークル参加に背中を押してくれる人たちに出会えなかった。

 「おかげ」という言葉を使うのは不謹慎極まりないのでさすがにしませんが、めぐりめぐってそういう結果になりました、不思議なもんだね、というお話でした。



 昨年8月にサークル設立3周年となり、サークル名もそれまでの「しらゆき音楽工房」から「しらゆき創作工房」に変更、音楽だけでなくより広いフィールドで活動して行こうと思っているところです。

 そういえば、このサークル名の由来。ほとんど認知されていませんが、私には「豪雪P」というボカロP名があります。青森という雪国出身の私。これもあって、「雪」を使いたかったというのと、あまり大きなものじゃなく、ちまちまとやっていく形に「工房」という言葉がマッチしていた、という2点です。

 「論文は世界一か世界初じゃないといけない」とは私の大学の恩師の言葉です。一言でいえば新規性を確保せよということ。大げさかもしれませんが、自分の同人活動にあたってはこれを念頭に置いている節があります。

 これだけあまたの人数がいる同人創作の世界だから、完全に新規っていうわけにはいかないんだろうけども、やるとしたらやっぱり隙間隙間を攻めていくのが面白い。先日の冬コミで頒布した旅程崩壊合同とかがその例だと自分では思っています。

 自分の好きなことをやるという気楽さと、隙間を攻めていくことへの本気さ。相反するようでいて、この二つが混ざり合って、なんかよくわかんねーけどすげー楽しい!ってなるのが、同人活動だなあと思います。


 ぜひ、サークルとして同人活動の楽しさを多くの人に感じてもらいたいと思います。ただその一方、同人活動にはそれ相応のコストがかかるのもまた事実。無計画にやっては、逆に自分を苦しめることになります。なので私はゆるくお勧めはしますが、強く手を引っぱっていくようなことはしません。最終的には自分とよく相談しながら、どうか良い同人ライフをお過ごしください。