ミリオン5thライブ 後編 ―― みんなが発揮する最高のパフォーマンス

 「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!!」に参加された皆様、お疲れ様でした。今回私は両日とも地元のライブビューイング会場で観覧しました。これまでシンデレラガールズのライブやイベントには参加していましたが、ミリオンライブは初めてです。相変わらず思いが溢れ出てきましたので、書き留めておきたいと思います。

 前回の記事では、ライブに参加するに至るまでの経緯についてお話ししましたので、ここからはいよいよライブ本体についての感想です。特に印象に残ったものをずらずらと箇条書きで……。

【Day1】

 平山さんの歌唱力本当にすごい。「花ざかりWeekend✿」の落ちサビ終わりのYeahhhhhは期待を何倍も上回る迫力のある声が飛んできたし、ソロ曲「空に手が触れる場所」も、決して簡単ではない曲に、自分の持てる歌唱力をすべてガチンコでぶつけていく感じでした。

 To...のサビ、聞けば聞くほど激ムズで、このフレーズ歌いこなせる高橋さんがすごいと思います。

 試しに採譜してみたんですが、リズム難で、突き抜ける高音に臨時記号で音程難。これは本当に一筋縄ではいかないメロディですよ。

 私fhanaの曲すごく好きなんです。んで、アイコンにもしたとおり、ミリオンの中では百合子好きなんです。「地球儀にない国」、歌:七尾百合子、作曲:佐藤純一(fhana)ですよ。こんな俺得あります?

 全体的にダンスをかなりしっかりと取り入れていて、それでいて歌もぶれないというパフォーマンスクオリティの高さを感じました。特にトゥインクルリズム、ミリシタのMVそのままの腕ぐるぐるやラストのジャンプなど、一人でやるのも難しいだろうに三人きれいに揃っていましたね。

 今回が初の周年ライブ参加となる、白石紬役南早紀さん、桜守歌織香里有佐さん、この二人のソロが来ないなーと思いながら、4ブロック目に入ってしまったので、あっこれは最後にやる気だな……と思って、結果そのとおりで、わかってたはずなのに、やられました。

 香里さんの歌声には、会場中が魅了されていました。「ハミングバード」は最後のサビで転調しますが、このとき拾う音がどこにもないから転調難しいよなーってのは感じていました。だからそれをあの場でちゃんと決められるだけでまずすごい。そして、アウトロ終わる前から、暗転、ライトがつくまでずっと拍手が鳴り止まなかったというのが、みんなの感動を物語っていたと思います。

【Day2】

 2曲目、誰のソロが来るのかな?と思って舞っていたら、いきなり「FairyTaleじゃいられない」で、めっちゃぶち上がるし、そのテンションで行くのかと思ったら直後「虹色Letters」とかさ、もうね、2曲で死ぬわ。

 「WE ARE ONE!!」は括弧歌詞がんばって覚えたはずなのに、いざやってみたら思い出せなくてちょっと悔しかった。でも、のり子コールを全力でできたのは楽しかったです。浜崎さんの「まだまだ上がるボルテージ!」の叫びは、LVのカメラがそれに合わせて映像を揺らしてくれたのもあいまって、胸が熱くなりました。

 ゆいトンの「Home is a coming now!」、ステージを端から端まで使って、歩く・走る・段に座る等々、あらゆる手段を尽くして表現をしていたのがすばらしいです。

 「Border LINE→→→♡」、腰を回す仕草がエロい。ふとももがエロい。そういうところを集中的に撮るカメラもあいまって余計にエロい。あえてピントを合わせずにぼかしにするのもそれもまたエロい。LVのカメラさんGJでした。

 LVのカメラがうまく抜いてくれたんですが、「Good-Sleep, Baby」のときに、サビの「流れ星を待って」のときに黄色のスポットライトが一筋だけ横切るような動きで点いてたんですよ。そういう細かい演出、ニクいなあ。

 「たんけんぼうけん☆ハイホー隊」はたくさんコールを入れられて楽しかったし、会場の熱気が伝わってきました。オレンジのサイリウムに包まれていて、山を探検する歌なのに山火事でした。しかもそのまま今回一番のハイテンション曲であろう「スポーツ!スポーツ!スポーツ!」になだれこむセトリ、アホか(ほめ言葉)。

 「Sister」は、天空橋朋花役の小岩井ことりさんが自ら作詞作曲した楽曲です。つまり、そのキャラクターの一番の理解者である中の人が、一番得意な部分を生かせるように曲作れるわけで、これは最強以外のなにものでもありません。

 「昏き星、遠い月」では、迫真の演技に心を鷲づかみにされました。殺陣、とまではいかないけれどもそれっぽいような動きもあったりして、本当に小さなミュージカルを見た時間でした。

 「ロケットスター☆」、Machicoさん、あの曲テンポ、あの動きでまったくブレがなく突っ走っていけるの本当にすごい。全然余裕で楽しんでた感じ。コールもばっちり楽しませてもらいました。

 「ジレるハートに火をつけて」では、URを焚きました。あの「空いた空間を照らすスポットライト」は映像だけではありますが見たことがあったので、そこに照らすべき対象が立っていることの尊さというものはおのずと感じられました。

 「スタートリップ」、ギターを持った愛美さんが出たとたん、たまたま隣席にいた知り合いのPさんと二人して「ああああああ来ちゃったよこれーーーー」って言葉が漏れました。手元のペンラは赤を点けていましたが、振ることもなく、ただひたすら、音楽を奏でる愛美さんを見つめていました。

 田中琴葉、そして、種田梨沙さんに対して「おかえり」というムードがなかったのが良かったですね。いなくなって戻ってきたのではない、ずっと一緒にいたのだ、というみんなの気持ちの表れでした。

 さいたまスーパーアリーナというのは、もちろんアイマスを含め、数多くのアーティストが音楽イベントをやってきた会場であり、そこには、ステージを華やかに演出するためのありとあらゆる設備が整っています。しかし、最後の田所さんの「SING MY SONG」では、そういった設備をほぼ一切使わず、田所さんを照らすピンスポットだけしか使われていませんでした。そこに私は、何にも頼ることなく、田所さんの歌声だけで全ての勝負をかけるという、演出の熱く力強い意志を感じ取りました。田所さんはその演出に見事に応え、すばらしい歌声を響き渡らせました。
 そして、これと同じようなことをやった人がいます。1日目の香里さんです。1日目、2日目、それぞれのトリを飾ったお二人の歌声、そして堂々と歌うその立ち姿は、心に深く染み入りました。

 ここまで、演者さんの歌唱力の高さについて賞賛する感想が多くなりましたが、これはつまり、曲の製作陣が、演者さんの歌の得意な部分、また、キャラクターの個性をしっかりと把握し、これ以上ないぴったりな曲を作ってくださったことにほかならず、そういうところも全て含めて、みんなで作るアイマスというコンテンツなんだなあ、って思いました。


 ずらずらと書き連ねてまいりましたが、これだけの分量の感想があふれ出てくるくらい、すばらしい公演でした。「咲くは浮世の君花火」、「UNION!!」といった新曲も披露されるなど、今後の展開にも期待を持たせるような内容で、これからも追って行きたい!という思いを強く抱きました。

 来年の6thライブは、ツアー形式ということですので、より自分の地元に近いところで公演を見られるチャンスが高まりますし、ぜひ現地参戦したいところです。

 最後になりますが、改めて、最高の公演をありがとうございました!