【エクマス2020】私のネトラジ16年史

 この記事は、ブログリレー企画Except imas Advent Calendar 2020の11日目の記事です。
 前日の担当は、ミサイルさんです。




 さて、本日12月11日は、稲本海のニコニココミュニティ「Radio Shirayuki」創立記念日です。創立からもう11年、ナンバリングした放送回数は234回、枠数は649枠にもなります。しかし、私のインターネットラジオ放送の歴史はこれよりももっと長いのです。

ネトラジの始まりは「ねとらじ」から

 私が初めてインターネットラジオの放送に手を出したのは、このコミュニティ創設から遡ること5年、2004年のことです。
 当時参加していた鉄道ファンが集まるチャット(これもまた歴史を感じるツール名ですね)で、「ねとらじ」を利用して生放送をされてる方がいらっしゃいました。これに影響されて、自分もやりたい!と思い、試験的に数回の収録型放送を行ってから、生放送デビューしました。
 鉄道に関するニュース記事を読むコーナーや、いくつかのヒントから当てはまる駅を連想するクイズコーナーなどを毎回用意していたほか、放送で使うBGMやジングルは自らがすべてMIDIで打ち込んだものを使用するなど、今振り返ってもかなりこだわった作りだったなあと思います。
 この生放送は、私が大学受験を迎えるにあたって終了することになりましたが、それでもこの時点で3年近く続けていたことになります。


(個人運営だった「ねとらじ」は、私が放送をしていた頃にライブドアに吸収され、私が離れた後には知らぬ間にFC2に移っていましたが、私がここで放送をしていた証拠が未だに残っていました。デジタルタトゥー恐ろしや。)

 無事大学に合格し新生活を始めた私は、2008年夏に鉄道音MAD「大変な途中下車シリーズ」作者という新たな肩書きを持つことになります。作品のおかげでそれなりに皆さんに名前を知ってもらえた2009年春、私は再びラジオ放送を始めました。


 この動画形式のラジオを8回まで投稿した後、ニコニコプレミアム会員となり、2009年12月11日に自分のニコ生用にコミュニティを設立、現在に至ります。

交友関係を広めてくれたニコニコ生放送

 私がニコ生を始めた頃は、ニコニコ動画の鉄道界隈ではかなりニコ生が盛んでした。私以外にもたくさんの方がニコ生を放送をしていましたし、同時期に普及し始めたTwitterの存在も相まって、鉄道系生主とそのリスナーを中心にインターネット上の交友関係が大幅に広がった時期でもあります。
 今でも、この頃に知り合った方々の多くとお付き合いがあります。知り合った当時には未成年だった方も成人し、オフで一緒に酒を飲む仲間になりました。コミュニティ創立11周年であること考えれば、この方々とも10年近くのお付き合いがあるわけで、そのくらい長い付き合いの知人がたくさんできたということは、とても幸せなことだと思います。

16年間しゃべり続けられるのは才能かもしれない

 ニコ生11年、前身のねとらじなんかも含めればほぼ人生の半分に当たる16年もインターネットラジオをやってるわけですが、結局「しゃべるのが好き」それに尽きると思います。この記事だってそこそこの文字数になってますし、とにかく私は文字でも音声でも自分のお話をアウトプットしたくて仕方がない人間なんでしょうね。

 その上で、若干おこがましくもありますが思うのは、個人枠を取って、1時間半くらい、1人でしゃべり続けられるのっていうのは、実はそこそこの才能の一つであるのではないか、と。
 最近のニコ生では、ゲストをお迎えしてオタク語りをしてもらう「おたくカンケイ」という企画をやっていますが、「出演してみたいけど自分はこんなにしゃべれない」と尻込みしてしまっている方が結構見られます。出演したゲストの方からは「自分はそんなにしゃべりがうまくはないけど、稲本さんがアシストしてくれたから大丈夫だった」という光栄な感想を頂いたこともありましたが、これもひっくるめて考えると、自分で自分のしゃべりたいことをしゃべるっていう行為は、多くの方にとって、私の想像以上に難しいことなのかもしれません。そういうわけで、逆説的に、多くの方にとって難しいことをできている自分には才能があるのかも……と自惚れているわけです。
 とはいえ、その自惚れもそんなに悪いものじゃないと思っています。
 私も30歳を超えましたので、今から新しいことにゼロからチャレンジするのは難しくなることでしょう。そこで、今自分が得意としてできることを最大限に活用して物事を進めていきたいという意味で「できるを、楽しむ」を当面のテーマとしているわけですが、インターネットラジオでしゃべるというのはまさにこれにあてはまりますし、それで問題なく楽しめてるので、ヨシ!っていうことです。

 というわけで、今日は現在のニコ生から遡り、私のインターネットラジオ史についてお話しいたしました。
 ついでに宣伝ですが、オタクと会って話せなくて寂しいからニコ生に読んで話す企画「おたくカンケイ」は、引き続きゲストを募集中です。みなさんの趣味語り・推し語りをお待ちしております。ご興味のある方は、Twitterのリプライ等でも結構ですので、お気軽にお声がけください。



 この記事は、ブログリレー企画Except imas Advent Calendar 2020の11日目の記事です。
 明日の担当は、フェンリルさんです。